節税の鬼になれ!!アイデア52−54

アイデア52 繰延資産を上手に償却しなさい!随時償却できますよ!!
商法が認める繰延資産として、創業費・建設利息・開業費・試験研究費・開発費・新株発行費・社債発行費・社債発行差金の8つです。 これらは、社債発行差金を除きいつでもいくらでも償却可能です。つまり、利益が出たときに利益に応じて償却すればよいのです。 税法独自の繰延資産とは、 公共的施設の負担金・共同的施設の負担金・借家権利金・ノウハウの頭金・広告宣伝用資産の贈答費用などです。 これらは、税法の定める償却期間で償却しないといけません。
*繰延資産とは、会社が支出する費用のうち、支出の効果がその支出の日以後1年以上に及ぶもの をいいます。

アイデア53 会社の決算日を変更しよう
会社は株主総会の決議によって定款を変更して、事業年度(決算日)を自由に変更できますよ。 そうした場合、税法上はその変更後の事業年度により法人税の申告をすればよいのです。 例えば臨時収入(有価証券売却益・不動産売却益・損害賠償金入金など)が多額に発生した場合など、 それが期末に近いときは何ら節税対策ができません。 ですから、臨時収入が入る前に事業年度を変更して終わらせてしまい利益を翌期以降に繰り延べるのです。 そして翌期にゆっくり、じっくり節税対策を打てばよいのです。

アイデア54 一時払いの生命保険・損害保険に加入せよ
決算日近くになって、一時払(通常年払契約)の保険に加入すれば 、福利厚生や企業経営安定(企業防衛)或いは金融商品としての機能を兼ねた節税対策ができます。 生命保険、損害保険どちらもOKです。会社が契約者、役員や従業員を被保険者として保険に加入します。 1年分の支払保険料は、全額損金になります。もっとも保険の種類によって全額資産計上タイプ・1/2損金計上タイプ・1/3損金計上タイプ・1/4損金計上タイプなどがありますので要注意!!また保険加入したいけど資金ショート--------というときは、金融機関の保険ローンがあります。ご心配なく。保険料を支払時に損金に計上できるタイプは、解約時などに解約返戻金などを収益計上しなければなりません(損金計上先行、収益計上はあとで)。ですから、この方法は課税の繰り延べと言われます。ただし、保険解約時など収益計上年度に保険の再加入・役員その他従業員の退職金を発生させる ・養老保険(PTPプラン)に加入する・レバリッジドリース契約する(後述)・その他色々?!な対策を打てばよいです。

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三好茂雄 (代表社員税理士)
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